就活お役立ち情報

就活で知っておくべき未来のこと

執筆者 浜口 桂先生(Co-en代表)
≪メールマガジン第85号≫2019-03-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第12回)】●

<体験型店舗に未来の新業態のヒントが見える?>

市場の縮小が進み、将来性のない業界の代表のような出版業界。
紙の出版物の販売額は年々右肩下がりで激減しており、全国の書店数も2000年から45%減少しているそうだ。
ところが、業界の常識からはまったく外れたやり方で、客単価や購入率をアップさせた書店が出現して、出版業界ではちょっとした話題となっている。
その書店の店名は「文喫」。東京六本木に2018年12月にオープンした。
特徴は、単に本を売るだけの店舗ではなく〝体験型書店〟となっていること。博物館や美術館のように入場料制となっており、1,500円を払って入店すれば店内にある書籍を自由に閲覧(書籍数3万冊、座席数約90席)することができる。もちろん、気に入った本はその場で購入できる仕組みとなっている。本の相談に乗るコンシェルジュも配置し、またコーヒーと煎茶は飲み放題なので、一日中店内で本を読みふけることも可能だ。
経営する日本出版販売(出版取次最大手)の担当者は、「ゆっくりと過ごすことができる空間づくりや本の提案をすることで、新しい本屋の体験価値を提供したい」と話しているという。
「本を選ぶ豊かな時間を過ごす」こと自体に価値を付けるという、書店に新たな価値をつけることで、もしかしたら低迷する出版業界を果たして救うことができるかもしれない。
モノの販売業ではなく、居場所という空間の提供業への業態変換。
これは、今はまだ存在しない、未来の新ビジネスを生み出すヒントとなるのかもしれませんよ。

≪メールマガジン第84号≫2019-02-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第11回)】●

<AI(人工知能)やロボットに負けないニンゲンたち>

毎日、新聞や雑誌を見ていると、〝AI〟や〝ロボット〟というキーワードをあちこちで見つけることができます。AIがニンゲンの知能を超えた存在になるという「シンギュラリティー(技術的特異点)」が、2045年頃には来るという話もよく書かれています。
こんな情報を聞けば、自分の将来の仕事はどうなるのだろうか?AIなどに仕事を奪われるのではないか?と不安になってしまいますよね。
確かにこのまま何もしなければ、そうなるのかもしれません。
でも、ニンゲンは意外に(いい意味で)したたかなんですよね。
ネット販売やロボット店員の脅威にさらされる百貨店、そこでは来店客が〝何を買うか、ではなく、誰からどう買うか?〟という店員さんとのやり取りから商品と出合う偶然性を楽しむシーンが見られます。
AIが小説を書くかもしれない、ならばそれを執筆した著者の人間性などを前面に出して共感した著者の本を読むためのポップを出している本屋があります。
また、最近流行りつつあるロボットレストラン、それに対抗してレストランスタッフ全員の自己紹介を〝ニンゲンメニュー〟として提示している〝人間レストラン〟というのもあります。
そう、ニンゲンが得意なことはオリジナルを生み出すこと。それがある限り、AIに奪われない仕事は必ず残るのではないでしょうか。
≪メールマガジン第83号≫2019-01-04配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第10回)】●

<次世代の交通サービスにより移動の全体最適化が実現する>

『MaaS(マース)』という言葉をご存じでしょうか?
昨年の始めぐらいから、新聞や雑誌、ビジネス本で頻繁に使われるようになったビジネス新語のひとつです。
日経新聞の解説によると、「モビリティー・アズ・ア・サービス」の頭文字を取った〝新しい移動のあり方を追求した概念〟。バスや鉄道、タクシー、車、シェア自転車などのあらゆる移動手段をシームレスにつなぎ、ひとつの〝移動サービス〟として使えることを想定する、となっている。
人間や荷物などは、電車や自転車に乗ったり、トラックに荷物を入れたりすることが目的ではない。現在地から目的地まで、いかに最短時間・距離や最低コストなどで到着させるかが本来の目的となる。それらがアプリなどで一覧表示されるだけでなく、一括して決済が可能となり、すぐに予約などが出来るとなると、利用者の利便性は確実に向上する。
この『MaaS(マース)』、実は利用者への利便性だけではなく、人工知能(AI)を駆使して効率的な輸送・物流を全体最適化することができる。リアルタイムで人やモノの流れを把握・予測して、空いている道路や公共交通機関に誘導することで都市中心部の渋滞・ラッシュなどを解消することが可能となり、その結果(ムダなエネルギーの消費を抑えることで)環境対策に役立たせることもできる。
2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博では、『MaaS(マース)』という次世代交通サービスがインフラとして定着し、移動は現在のように個々の意思で行われるのではなく、AIにより俯瞰された意思決定により最適化された社会となっているのかもしれない。
≪メールマガジン第82号≫2018-12-04配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第9回)】●

<シェアオフィス急増の背景に働き方改革あり?>

5年ほど前から、世界的にシェアオフィスが急激に増えて、いま国内でも注目のビジネスとなっています。
最近では、米シェアオフィス運営会社のウィーワークに、ソフトバンクが約6,000億円の出資をして話題になりました。このウィーワークは、世界23ヵ国、77の都市に280以上のシェアオフィスを持っています。すでに日本にも進出し東京で運営を開始、2019年末までに全国約30ヵ所まで増やす計画だそうです。
東京都内には、すでにシェアオフィスは346ヵ所もあり、総床面積は約22万平方㍍にものぼっていますが、まだまだ増えそうな勢いです。
なぜ、シェアオフィスに、こんなにニーズがあるのか?
いったい、どこにこんなたくさんの入居者がいるのか?
記者会見したウィーワークの日本法人トップは、「スタートアップから大企業まで、コラボレーションを通じた企業の成長と働き方改革を促進したい」と発言しています。
つまり、シェアオフィスのイメージが、起業された方やフリーで仕事をしている方が安く入るためにシェアオフィスを使っている、というイメージではなくなってきているということです。
実際に日本のシェアオフィスに入居している企業には、味の素やNTTドコモ、ヤマハ、丸紅、日立製作所、川崎重工業という大手企業も多いのが特徴です。
営業社員や出張した社員が空き時間に使ったり、在宅勤務の社員が仕事場にしたり、また普段の仕事をあえてシェアオフィスでやったりもする…これは「自前主義から脱却し外部のアイデアを得るため」らしい。
そもそも、、、なぜ、同じ企業の社員が同じ場所で働かないといけないのか?
そんな「働く」の〝思い込み〟を改めて考える時代になってきている。
〝コラボレーション〟と〝働き方改革〟
この2つのキーワードが、シェアオフィスで働くスタイルを、当たり前の時代へと誘っていくのかもしれませんね。
≪メールマガジン第81号≫2018-11-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第8回)】●

<就活ルール廃止により日本の採用は変わるのか?>

9月に経団連の中西会長が記者会見で、「採用活動の日程のルールを廃止したい」と発言し、経済界だけではなく、大学・短大や専門学校、そして学生はもちろんのこと、既卒者・求職者にまで波紋を広げています。
もともと、このいわゆる就活ルールと呼ばれるものは、経済団体のひとつである経団連(日本経済団体連合会)の会員企業(約1,300社)の自主ルールであり、経団連以外の企業、特に外資系企業やベンチャー企業にとっては、まったく遵守する必要のない代物といえます。また、人手不足感からくる売り手市場により、会員企業でさえ抜け駆けしてるといわれ、すでにこのルール自体が形骸化している状態でした。
そんな中での経団連会長の発言により、経済界側にあった中途半端な縛りがなくなることで、一気に日本の採用慣習であった新卒学生の一括採用システムが崩壊するという意見も出ています。常に企業の採用門戸が開かれた状態、つまり通年採用のシステムが広がってくると、これはもう新卒・既卒者採用も、中途採用も、その区別が限りなくなくなってくるかもしれません。
新卒一括採用は、企業が人材を育成するというのが前提で成り立っていました。これがなくなることで、より求職者の経験・スキルが問われる時代になっていくのかもしれません。
≪メールマガジン第80号≫2018-10-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第7回)】●

<次世代通信システム5Gで大きく変わる社会>

5G…ファイブジーという言葉をニュースでもよく見るようになりました。
「G」は、移動通信システムの規格のことで、「5G」はつまり5世代目の携帯の通信規格ということですね。
早ければ、来年から5Gの実用化が始まります。そして、5Gになると、みなさんのスマホのスピードが100倍になります!!
これは、2時間の動画のダウンロードが、たったの3秒で出来るぐらい速くなるということです。
動画のような大量のデータ通信がスムーズにできるようになると、身近なところでは、VR(仮想現実)などの技術が気軽にスマホなどで使用することが可能となります。
例えば、オリンピックの中継で、ゴールや上空など、あちこちに移動して観戦することができたり、好きな選手の隣で一緒にプレーしているような気分になったりすることができるということです。
ある意味、時間と空間を個人が自由に選んで体験できる社会が実現するということです。これはもう、ドラえもんの「どこでもドア」と同じ機能だと言えます。
スポーツ観戦も、海外旅行も、買い物も、そして学校や会社さえも…自宅に居ながらバーチャルで体験することが可能な世界です。
そうなると逆に、人が集まるコミュニティや居場所を創り出す意外なリアルビジネスが注目されるかもしれませんよ。
≪メールマガジン第79号≫2018-09-03配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第6回)】●

<海洋のマイクロプラスチック問題でプラスチック業界は生き残れるのか?>

先日、ファミリーレストラン最大手のすかいらーくグループが、国内外すべての店舗(約3,200店)で、2020年までにプラスチックストローの使用をやめると発表した。米スターバックスも2020年までにプラスチックストローを世界で廃止すると宣言、米マクドナルドも英国とアイルランドで紙製ストローに切り替えるとしている。
キッカケは、YouTubeのウミガメの動画だったと言われる。この動画によって、鼻にプラスチックストローが刺さった血だらけのウミガメが苦しむ様子が世界に発信され何度も再生されている。
その後、各国の研究機関からも、河川などから海に流れ出た大量のプラスチックが、紫外線や波などで壊れて5ミリメートル以下になった破片「マイクロプラスチック」となり、有害物質を吸収して魚や海鳥などへの悪影響が懸念され、濃縮されて魚を食べた人間にも取り込まれ健康被害を起こす可能性があると発表。日本でも東京湾のイワシの約8割からプラスチックが検出されたとの報告もある。
日本は1人当たりの使い捨てプラスチックの発生量は米国に次いで2位となっており、産業界ではプラスチック代替品調達が間に合わないと慎重論が根強い中、すかいらーくの動きは注目を浴びている。
プラスチック関連業界は、今後はこの環境問題への動きを無視することはできなくなり、自然で分解する素材(生分解プラスチックなど)への期待が高まっていくだろう。
≪メールマガジン第78号≫2018-07-31配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第5回)】●

<Amazonに負けてられない!リアル店舗の逆襲>

〝ショールーミング〟と言えば…
リアル店舗で、使い勝手や説明などを聞いて、購入はネットで安く済ませる…つまり、リアル店舗が(Amazonなどの)ネット販売のショールームと化している、というAmazonエフェクト(Amazonの脅威)でよく使われるキーワード。
アパレル業界などのリアル店舗にとっては、非常にネガティブな言葉だったのですが…
最近、アパレル業界が、ひとつの取り組みを始めて話題になっているという。
それは、あえてリアル店舗から〝販売機能〟を切り離すという新業態店の展開。
そう、この店舗は…『ショールーミング専門店』
試着・接客に特化し、商品は販売せずに自社のネット通販から購入してもらう。
店舗は、在庫が1アイテムだけでいい(同じデザイン・サイズ・色の商品を複数準備しなくていい)ので、より多くの種類のアパレル関連商品を置くことができ、そのため組み合わせによるコーディネート提案がしやすくなる。
さらに、販売をしないためレジ業務が不要となり、商品展示スペースが広く確保でき、支払いや包装の手間がなくなることで、その分店舗スタッフは、ファッション関連の相談に乗るなど、着こなし提案など接客に時間を割くことができるようになる。
結果…より高度なファッションのコーディネート提案が時間をかけてできることで、来店客の満足度があがり…(Amazonなどの)ネット販売ではなくリアル店舗に、わざわざ足を運ぶ理由が顧客にできる、という仕組みとなる。
これからの、アパレルショップスタッフに求められるスキルは…クロージング力から、よりファッション提案力とお客様とのコミュニケーション力が重視されていくことになっていきますね。
≪メールマガジン第77号≫2018-07-02配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第4回)】●

<昨日の敵は今日の友、企業戦略は部分最適ではなく全体最適の時代へ>

企業同士が…〝協同〟しながら市場で〝争う〟
この一見矛盾している動き、「協争」が大手ライバル企業同士で広がってきている。
特に運送業界の人手不足を受けて、運搬設備や監視システムを共同で利用したり、トラックの荷台や貨物列車に複数のメーカーの製品を混載して運んだりするという、物流システムでの提携が進んでいる。
王子ネピアと日本製紙クレシア、大王製紙などが、今年秋から順次、物流方式を共同化し、各社の商品を載せるパレットも共同開発するそうだ。
食品業界ではさらに提携が進んでおり、味の素やハウス食品などが来年春には共同配送の新会社を設立する。アサヒビールなどビール4社は、2017年から北海道での製品の共同輸送を開始しており、対象地域をさらに西日本地域に拡大し始めている。
ミニバイク市場でHY戦争と呼ばれ過激に市場シェアを争ったホンダとヤマハ…バイク市場の急激な縮小化を受けて、とうとう提携することを決断した。なんと、ホンダが作った50cc原付スクーターをヤマハブランドで販売するという、お互いがつぶし合わない戦略的縮小を選択する。
「競争社会」から「共生社会」へ時代が変化すると言われ続けてもう10年以上が経っているが、ここに来て一気に社会環境が変化していくのかもしれない。
企業レベルだけの話ではない。ニンゲンの仕事もAI・ロボットに単純に置き換わるのではなく、お互いがパートナーとして「協争」していく時代に突入するのだ。
≪メールマガジン第76号≫2018-06-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第3回)】●

<時代の波から生まれる、新しいスポーツ&新しい仕事>

2018年「アジア競技大会」(インドネシア・ジャカルタ)でデモンストレーション種目に登場、2019年「いきいき茨城ゆめ国体」で競技会を実施、2022年「アジア競技大会」(中国・杭州)で正式種目へ、2024年「パリ五輪」で正式種目採用?
いま新たに、世界で注目されているこのスポーツが何かわかりますか?
『eスポーツ』これはネットワークを介して複数のプレーヤーがビデオゲームで対戦する…そう、いわゆるゲームです。(前回に少しだけ触れましたね)
遊びのようなゲームがスポーツだって!いえいえ、何も泥と汗にまみれてリアルでやるだけがスポーツではありません。自身のスキルをトレーニングで高め、ルールを守り他人と勝利を競い合う...それがスポーツの定義。
そこに、リアルとバーチャルの違いなんて存在しない。
4月にはJリーグが eスポーツ大会「明治安田生命 eJ.LEAGUE」を開催しています。すでにサッカー界では、リアルとバーチャルのJリーガーが存在しているわけです。
この春、大阪に〝プロゲーマー〟を育成する専門学校が誕生してます。専門学校とは、専門的な仕事のスキルを育成するための学校です。つまり、〝プロゲーマー〟は、仕事として認められているということですね。
これからの時代、いったいどんな新しい仕事が生まれてくるのか?
そのスピードは、想定している以上に早く、新しい波が次から次へと迫ってきているようです。
≪メールマガジン第75号≫2018-05-01配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第2回)】●

<新しい時代には、新しい仕事・職業が生まれていく>

AIの普及やテクノロジーの進化によって、既存の仕事が置き換わり、また同時に新しい仕事・職業が生まれてくる。
米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏がニューヨークタイムズ紙のインタビューで「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と語っている。これは、2011年8月のことなので、この時の小学生たちは、すでにもうすぐ高校生になろうとしている世代だ。
確かに、昔はドコモショップの店員という仕事はなかったし、WEBアプリのデザイナーは存在せず、社会起業家なんて発想はなかった。ここ10年ぐらいを見ても、データサイエンティストやユーチューバー、ドローン操縦士、仮想通貨投資家、eスポーツ選手(プロゲーマー)という、以前にはなかった新たな仕事・職業がどんどんと生まれている。
職場にAI・ロボットが入り込むことで生じる問題を解決していく〝ロボット・人間関係構築カウンセラー〟や、働き方改革が進んで余った時間の使い方がわからない会社員たちをサポートする〝ビジネスパーソン向け遊び方指南士〟なんて仕事ももうすぐ生まれるかもしれない。
就活をしてこれから働くということは、未来に向けて働き続ける、ということでもあるんですよね。
常に、ビジネスのトレンドにアンテナを張りながら、新しいビジネスに対応したスキルを学び続ける。その先にはたくさんのビジネスチャンスが転がっている、そういう時代になっていくのだと思いますよ。
≪メールマガジン第74号≫2018-04-02配信
●こんにちは、就活コラムです
【就活で知っておくべき未来のこと~産業トレンドと業界動向~(第1回)】●

<AIで消える職業を探すのがブームになっている?>

ここ3~4年の間に、ビジネス雑誌やビジネス番組の特集に「AI」という言葉が急激に使われるようになりました。新聞のビジネス系の記事でも「AI」という言葉を毎日のように見かけますね。
流行りは、自動運転やAIスピーカーなど最先端技術によって未来の生活がとても便利になっていく…というものなのですが。
実はもうひとつ流行りがあります。それは「AIによって消える職業」というテーマです。
キッカケは2013年に発表された、米国では10~20年以内に自動化によって代替される職業が労働人口の47%になるという衝撃な結論を導き出した論文。これを受けて2015年には日本では49%と米国より2ポイント上回ると、幾度となくメディアが取り上げ、AIの脅威論が広がりました。
しかし、これらはあくまで、技術的に代替可能性を算出したもので、実際に代替する際に生じる開発・導入コストや法的規制、倫理・心理的障壁の存在などについてはまったく考慮していません。
そして一番大切なのは、代替するか?しないのか?という単純な二元論ではないということです。
実際にいまビジネスの世界で起きていることは、人間とAI・ロボットとの協働作業です。お互いが組んで相乗効果を発揮することで生産性を向上させることが可能と考えられています。AI等による脅威ではなく、パートナーとして組んだ場合、AI等のパフォーマンスを最大限まで上げることのできる人間になること。
それが次世代のワーカーに必須となるスキルではないでしょうか?
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